この記事で分かること
- お金は「モノと交換できる、みんなで決めたルール」だということ
- 大昔の人が、どうやってお金を生み出したのか
- 今のお金は「紙切れ」なのに、なぜ価値を持っているのか
- 親子で「お金ってなに?」を話してみるためのヒント
こんなこと、考えたことある?
「100円玉って、ただの金属だよね?」
「1万円札って、よく見たらただの紙切れじゃない?」
子供のころ、わたしは一度、こう思ったことがありました。
なのに、その紙切れを出すと、お店の人がアイスクリームをくれる。
おもちゃをくれる。ジュースをくれる。
なんで、ただの紙切れが、おいしいアイスと交換できるんだろう?
大人になっても、ちゃんと考えたことのある人は、意外と少ないかもしれません。
今日はその「お金ってなに?」という、いちばん最初の話をしてみます。
お金は「みんなで決めたルール」だった
結論から言ってしまうと、お金とは、
「これを持ってきたら、モノと交換していいですよ」
と、みんなで決めたルール
のことです。
紙そのものに価値があるわけじゃありません。
金属そのものに価値があるわけでもありません。
「みんながそれを信じている」ということに、価値があります。
ちょっと不思議ですよね。
わたしも、ここをはじめてちゃんと理解したとき、ハッとしました。
大昔の人は、お金なしでどうしていた?
お金がなかった時代を、想像してみてください。
たとえば、あなたがリンゴをたくさん持っているとします。
でも今日は、お肉が食べたい。
そうすると、お肉を持っている人を探しに行って、
「リンゴ5個と、お肉を交換してくれませんか?」とお願いします。
これを 物々交換(ぶつぶつこうかん) と言います。
昔の人は、こうやって暮らしていました。
でも、これって、めちゃくちゃ大変ですよね。
- お肉を持っている人を探さないといけない
- その人がちょうどリンゴを欲しがっていないと、交換できない
- リンゴはすぐ腐っちゃうから、貯めておけない
そこで誰かが、「もっといい方法ないかな?」と考えました。
「みんなが欲しがるもの」を間に挟む
そこで生まれたのが、お金のもとになる考え方です。
みんなが欲しがるものを、間に挟もう
最初は、貝がらや、塩や、お米が使われたと言われています。
たとえば、お米はみんなが食べたい。だから、
リンゴをお米と交換しておけば、あとでお肉とも交換できる。
「とりあえずこれに変えておけば、あとで何とでも交換できる」
そういう便利なものが、お金の最初の形でした。
やがて「金属」が選ばれた
でも、お米にも問題がありました。
重いし、虫が食べちゃうし、長く置いておくと腐ります。
そこで人々は、もっと長持ちして、運びやすいものを探しました。
そうして選ばれたのが、金(きん)や銀(ぎん) です。
金や銀は、
- さびにくい(長く置いておけても変わらない)
- 量が決まっている(簡単には増えない)
- きれいで、誰もがほしがる
- 小さく分けても価値がある
という特長があり、お金にぴったりでした。
こうして、金貨や銀貨が世界中で使われるようになります。
いまの「紙のお金」はどうやって生まれた?
金貨や銀貨はとても便利でしたが、たくさん持つと重くて大変でした。
そこで、ある人がこう考えます。
「金を、銀行にあずけてもらって、
代わりに『あずかってますよ』という紙を渡そう。
その紙を使えば、お金として使えるようにしよう」
これが、紙のお金(お札)のはじまりです。
最初は「金と交換できる紙」でした。
紙そのものではなく、その紙の裏に金がある、という安心感が支えていたんです。
でも、今のお札は、金とは交換できません。
それでもみんなが使っているのは、
「日本の国が、これは1万円ですよ、と決めているから」
そして、
「みんなが、それを信じているから」
この2つの理由だけです。
ちょっとびっくりしますよね。
でも、これが今のお金の正体です。
ちょっとくわしく知りたい人へ
ここからは、もう少し大人向けの話です。
今、世界中で使われているお金(円・ドル・ユーロなど)は、
法定通貨(ほうていつうか) と呼ばれます。
国が「これをお金として使ってください」と決めたお金、という意味です。
法定通貨は、国の信用によって支えられています。
国が安定していて、ちゃんと税金を集めて、ちゃんと約束を守る。
だからこそ、その国のお札に価値があると、世界中の人が信じます。
逆に、国が乱れたり、お札を刷りすぎたりすると、
そのお金の価値は、どんどん下がっていきます。
(これを インフレ と言いますが、それはまた別の記事で詳しく書きます)
つまり、わたしたちが普段使っているお金は、
「絶対に価値があるもの」ではなく、
「みんなで信じることで、価値を保っているもの」なんです。
ここを知っておくと、
「なぜ貯金だけでは安心できないのか」
「なぜ世界中の人が、株や不動産にもお金を変えて持つのか」
という、次の話がぐっと分かりやすくなります。
家の人と話してみよう
この記事を読んだあと、家の人とこんな話をしてみてください。
- もしお金がなかったら、欲しいものはどうやって手に入れる?
- 自分が「これはお金にしてもいい」と思うものは何?(カードゲーム?シール?)
- 1万円札を、なぜみんなは「1万円分」だと信じていると思う?
- もし、明日からみんなが「お札なんて紙切れだ」と言い出したら、どうなる?
正解はありません。
でも、こうやって話してみることで、
「お金って、みんなの信じる気持ちでできているんだな」
ということが、少しずつ分かってきます。
まとめ
- お金は「モノと交換できる、みんなで決めたルール」
- 大昔は、貝がら・塩・お米などが使われていた
- やがて金や銀が選ばれ、金貨・銀貨ができた
- 今のお札は、金と交換はできない。「国の信用」と「みんなが信じること」で成り立っている
- だからこそ、お金は「ただ持っているだけ」では、価値が変わってしまうこともある
次の記事では、「銀行に預けるだけで、お金は本当に増えるの?」という話を書いてみます。
あわせて読んでみてください。

